相続放棄とは | 相続放棄について 申請書 不存在など

相続放棄とは

相続が発生すると、やらなければならないことは山積みです。
ありとあらゆる手続を取り、他の相続人とも話をつけなければいけません。
なぜなら財産を相続すれば、財産を管理する責任があるからです。

▼ 目次

相続財産に含まれるものとは

相続財産に含まれるものには、色んな種類があります。
分かりやすい財産と言えば、金融機関に預けている預貯金でしょう。
財産額は、預けている預貯金の価格そのままです。
また株価や小切手も、相続財産に含まれます。
さらに言えば電子マネーも、相続財産です。
ちなみに仮想通貨に関しては、相続財産に含まれるかどうかは微妙なラインです。
国としては「仮想通貨はお金としての価値がある」としていますが、現時点では相続人に任せることになっています。
土地や建物に関しては、相続財産の一種として取り扱われます。
生前アパート経営をしていたのならば、経営していたアパートも相続財産に含まれます。
もちろん賃貸アパートだけでなく、賃貸マンション・貸家・貸地も相続財産です。
店を経営していたら、店も相続財産です。

相続には負債も含まれる

ちなみに、被相続人が生前背負った借金や債務も相続財産に含まれます。
借金だけでなく住宅ローン・未払い分の所得税と住民税・未払い分の税金・家賃・地代・未払い分の医療費も”相続財産”です。
本人が借金を背負っていなかったとしても、連帯保証人になっているのなら連帯保証人も相続財産です。
不動産や預貯金等の財産を「積極財産」と呼ぶのに対し、借金などの財産を「消極財産」と呼びます。
「うちの人は借金を背負うはずがない」と、いう声もあるでしょう。
しかし相続が発生し財産を調べてみると、借金があったと初めて判明するケースは少なくありません。
そもそも借金をしていることを家族に打ち明けている人は、ほとんどいないとおもいます。
もしも消極財産を相続したら、被相続人の代わりに支払わなければいけません。
返済が難しいのなら債務整理に踏み切る手があります。
しかし消極財産は被相続人本人が背負ったものであり、相続人本人が背負ったものではありません。
1円も借りていない借金を返済するのは、理にかなっていません。
そこで利用したい制度が、「相続放棄」です。
相続放棄とは読んで時の如く相続する権利を放棄し、最初から相続人ではなかったとするものです。
最初から相続人ではなくなるので、借金を背負うことはありません。
相続放棄の手続は、相続開始時から3ヶ月以内に家庭裁判所で行います。
「相続を放棄します」と勝手に宣言しただけで、相続放棄をしたことにはならないので要注意です。

相続放棄のメリット・デメリット

相続放棄をすると、「相続人ではない」ということになるので、借金を背負わされることはありません。
また面倒な相続問題に巻き込まれるリスクも、低くなります。
相続財産にかかる相続税の支払いも免除され、気持ち的にも楽になれるでしょう。
ただし相続放棄をしたからとは言え、相続税の申告が不必要になったという訳ではないので要注意です。
相続放棄をして相続税を支払わない場合、税務署に相続放棄をしたことを告げなければいけません。
また相続放棄をした状態で保険金を受け取った場合、相続税の支払い義務が発生します。
相続放棄をしたからと油断していては、おもわぬ落とし穴に落ちてしまうので要注意です。

相続放棄にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
1番のデメリットは、借金だけでなく預貯金や不動産などの財産も相続できなくなることでしょう。
都合よく借金だけを相続しないようにすることは、絶対にできません。
仮に借金が相続に含まれていたのなら、相続人全員で返済しなければならないのです。
遺産分割協議で「借金は背負いたくない」と意見を貫き通しても、無駄です。

また相続放棄をしたら、代襲相続ができないのもある種のデメリットでしょう。
例えば父親が相続放棄をしたら、子供に相続が回ることはありません。
自分の子供に相続財産が行き渡るようにするには相続放棄ではなく、遺産分割協議で決めるのが1番です。
相続放棄のデメリットとして、「一度受理された相続放棄は二度と取り消しができない」があります。
借金があるからと相続放棄をしたものの、後になって借金分をゆうに超える財産があっても取り消しは不可能です。
ただし他の相続人から「被相続人には借金があったから相続放棄をしろ」と嘘をつかれた場合は、相続放棄の取り消しは可能です。
もちろん脅されて無理矢理相続放棄をした場合も、取り消しはできます。
でも相続放棄の取り消しが認められるのは、余程のことがあった場合です。
被相続人に借金があるとハッキリ分かり、他の相続人に言われたからではなく自分の意思で相続放棄をしたら、取り消しはできません。
相続放棄をして良いものかどうかを個人で勝手に判断するのは、おすすめできません。
税理士は相続放棄の他にも、相続税についての相談も承っています。
相続人同士で悩んでいても、解決への道は遠のくばかりです。
もし少しでも相続について悩みを持っているのなら、お気軽に税理士まで相談して下さい。

相続税が非課税の場合

新着情報

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相続放棄の流れ

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相続放棄をしたがばかりに、泣きを見る人は多くトラブルも発生しています。
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相続をするかどうかは別として、相続前には財産をしっかり把握しておきましょう。
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